以前からオイル滲みが日に日に拡大していた愛車のジムニーですが、今回まとまった時間が取れたのでヘッドカバー(タペットカバー?)ガスケットの交換を行いました。
また、良い機会なので外したヘッドカバーの結晶塗装にもチャレンジしてみました。
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まずは交換前の状態です。
PCVバルブとフィラーキャップの周囲の滲みが目立ちます。プラグホール内へのオイル漏れは無いので、周囲のガスケットがヘタれているんだと思います。
とりあえずヘッドカバーを取り外します。8mm 6本で止まっています。
カバー側にスラッジがこびりついていますが、エンジン側はまぁまぁ綺麗です。肝心のガスケットですが、硬化しているもののひび割れ等はありませんでした。
外したヘッドカバーは、台所用洗剤とワイヤーブラシでゴシゴシ洗いました。良く乾かして水分を飛ばしたあと、パーツクリーナで脱脂しました。塗装前にネジ穴やガスケットの当たり面などをマスキングしておきます。
結晶塗料と焼付乾燥用のヒートガン、交換用ガスケットなどはまとめてAmazonで購入しました。
塗装は2回に分けて行いました。初回は表面が見えなくなる程度に薄く全体に吹きかけて少し放置します。表面が乾く前に2回目を塗ります。一気に垂れる程度まで塗りましたが、淵の部分に塗料が溜まって厚くなりすぎるため、垂れる直前でやめておいたほうが良さそうです。(乾燥後にブヨブヨした仕上がりになる)
また、塗装中に吹き出しノズルが2回ほど詰まってやや焦りました。塗装開始前に十分に缶を振っておくのに加えて、塗装中も手元にパーツクリーナを用意しておくと安心だと思います。
以下は乾燥前の状態です。かなりの厚塗りで垂れまくっているのがお分かりいただけるでしょうか(笑)
塗装してから5~10分ほど置いてから120℃で予熱しておいた乾燥炉へ入れるのが推奨されていますが、自作の乾燥炉の能力を考慮してすぐに乾燥工程に入りました。
乾燥炉は、Amazonのダンボールに給排気の穴を開けてヒートガンのノズルを差し込んだだけの簡易的なものです。ヒートガンに温度調節機能が付いているため、熱電対の測定値を見ながら途中で調整を掛けます。箱の内部温度が120℃まで上昇したらそのまま120~130℃の温度を保ちながら25分ほど乾燥させました。
焼付乾燥が終わり、一晩寝かせた後も塗膜が厚い部分が触るとブヨブヨ柔らかかったため、130℃で30分ほど追加で乾燥させました。
PCVバルブとシールも交換しておきました。シールはペンチで掴むと割れてしまう程度にカチカチに硬化していました。これだと漏れても仕方ないですね・・・。
ヘッドカバーの取り付け前には、チェーンカバーとエンジン本体のつなぎ目部分と、カムシャフト付近の半月状のガスケット部分に液体ガスケットを塗布しておきます。
ジムニーに取り付けた様子です。ヘッドカバーを止めるボルトの締め付けトルクは11N・mらしいですが、ここまで小さいトルクに対応したトルクレンチを持っていないため手ルクレンチで締めました。4回程度に分けてじわじわ締め込みました。
インタークーラーを乗せると半分以上が隠れて見えなくなりますが、エンジンルーム内が鮮やかになってナカナカGoodです。とりあえずこれでしばらく乗ってオイル漏れがないか確認してみたいと思います。
今回、初めて結晶塗装にチャレンジしましたが、DIYの障壁となる乾燥炉もダンボールとヒートガンで十分に実用になることがわかりました。塗膜の厚みさえ均一に出せれば(少し難しいですが)素人でも十分に綺麗に仕上げることができそうです。機会があれば他のパーツでも試してみようと思います。
超参考にさせていただいた動画:
旧車屋さんが教えてくれた自宅で出来る『結晶塗装』 https://youtu.be/2aORS3yVGVI
以上。
交換部品 品番リスト:
・PCVバルブ:18118-78G50
・PCVバルブシール:11198-58B00
・PCVホース:11193-83A00
・ガスケット:大野ゴム SP-0015
作業実施日:2020/10/19-21 走行距離:99,451km
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